はる過ぎてなつきにけらし白妙の
ころもほすてふ天のかぐやま

2

棠山の百人一首
ら
有明のつれなくみえしわかれより
暁ばかりうきものはなし
30
心あてにおらばや折らむはつしもの
おきまどはせる白ぎくの花
29
このたびはぬさもとりあえず手向山
紅葉のにしき神のまにまに
24
月みればちぢにものこそかなしけれ
わが身ひとつの秋にはあらねど
23
住の江のきしによる波よるさへや
ゆめのかよひぢ一目よくらむ

18

ちはやぶる神代も聞かず竜田川
からくれないに水くくるとは

17

難波潟短き蘆のあしの間も
逢わでこのよを過ぐしてよとや
19
山川に風のかけたるしがらみは
ながれもあへぬ紅葉なりけり
32
みかの原わきて流るるいづみ川
いづみきとてか恋しかるらむ
27
山里は冬ぞさびしさまさりける
人めも草もかれぬとおもへば
28
をぐら山峰のもみじ葉こころあらば
今一度のみゆきまたなん
26
名にしおはば逢坂山のさねかずら
ひとにしられてくるよしもかな
25
今来んといひしばかりに長月の
有明の月を待ち出でつるかな
21
ふくからに秋の草木のしをるれば
むべやまかぜを嵐といふらむ
22
わびぬれば今はた同じ難波なる
みをつくしても逢はむとぞ思ふ
20
立ちわかれいなばの山の峰におふる
まつとしきかば今かへりこむ

16

つくばねの峰より落つるみなの川
恋ぞつもりてふちとなりぬる

13

わたの原やそじまかけてこぎいでぬと
人にはつげよあまのつり舟

11

君がため春の野に出でて若菜つむ
わが衣手に雪は降りつつ

15

みちのくのしのぶもぢずりだれゆえに
乱れそめにし我ならなくに

14

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あまつかぜ雲のかよひぢふきとぢよ
おとめのすがたしばしとどめむ

12

わがいほは都のたつみしかぞすむ
よをうぢ山と人はいふなり

8

あきのたのかりほのいほのとまをあらみ
わがころもてはつゆにぬれつつ

日 本 書 塾 会

あしびきの山鳥のをのしだり尾の
ながながし夜をひとりかもねむ

3

かささぎのわたせる端にかくしもの
しろきを見れば夜ぞふけにける

6

おくやまに紅葉ふみ分けなくしかの
聲きくときぞ秋はかなしき

5

天の原ふりさけみれば春日なる
三かさの山にいでし月かも

7

朝ぼらけあり明けの月とみるまでに
よしのゝ里にふれるしらゆき
31
これやこの行くもかへるもわかれては
しるもしらぬもあふさかのせき

10

田子の浦にうちいでてみれば白妙の
ふじの高嶺にゆきはふりつつ

4

はなのいろはうつりにけりないたづらに
わが身よにふるながめせしまに

9